careaの夢とは?

田口
もう実現できていることもあるけど、 これからのcareaのビジョンについて語ってもらえたら。 どう?
矢口
これからのビジョン。何かこうカタチになるものを創りたいですよね。ハコモノだけじゃないですよ。誰からみてもわかる「No!介護保険」。その中だけの「枠組み介護」 介護保険でサポートすると税金でカバーしているため、ビジネス化が難しいわけです。
一人のお客様として対応する。お金をお支払いいただき、満足していただく。そういうことを提供していくべきですよね。
田口
人々のニーズやウォンツを見つけて提供し続けること。
矢口
介護保険は、65歳以上の人にしか対象とされないわけじゃないですか。 私たちが提供したいものは、別に高齢者に限った話しじゃないわけです。 弁当屋さんで弁当を買うように、 カレアが提供する様々なサービスを、だれでも買うことができる。 年齢に関係のないサービスを提供することで、 若い人が持つ「年寄りだから」という意識 高齢者が持つ「年寄りだから」という甘え それを改善する仕組みづくりをしたいと思います。
田口
20歳であっても、80歳であっても、 提供するものが全世代に受け入れらえるもの。 例えば、モトクロスバイクやスキューバダイビングは 年齢の制限があるかもしれないけど、 旅行や食事のようなものなら 年齢は関係なく提供できるよね。
カレア座談会
矢口
本人たちに決めてもらいたいですよね。 介護保険の制度だと、 ケアマネージャーができることを決めるというところがあるから。 本人たちに選択する環境を与えないと いつまでたっても自分のしたいことを選ぶことができない。 介護従事者と世間が、高齢者の可能性を縮めていると思います。
田口
確かに「制度の枠組みにとらわれない」というところに 我々の事業は重きをおいて行きたいですよね。
佐藤さんはどうですか?
佐藤
介護保険は税金でまかなっているからということもあって、 お年寄りは「福祉にはお金をかけることを良しとしない」空気や、 世間では「もうけることがよくない」といった空気がある。 でも、いくつになってもみんな楽しむ権利があるし、 そこにお金を払うのは個人の自由なのに、 介護保険という枠の中で小さく考えが固まってしまいがちだから。 そこはカレアの新しい発想で、 皆さんに「もっと楽しんでいいんだ」「楽しめるんだ」と思っていただけるような 企画なりプログラムが広がっていけば良いなと思います。
カレア座談会
田口
まあ、やる内容がね。必ずしもできない特別なものというものにならないかもわからないけど、喜んでもらえるサービス、メニューも独自のものを作り続けられるはず。
例えばいま佐藤さんが担当してくれているMCI(軽度認知障害)診断も「単に診断しました。」「はい、終わりです」というものではなくて、「診断しました。」「じゃあその後、どうするのか?」中身は経験したものの中で豊かなものをプログラムしてくれています。
佐藤
みんながもう歳だからとあきらめていたり、福祉に携わっている人もどうせできないと思ってることでもみんなでおしゃれなところにごはんが食べに行けたり、少しサポートがあればもっと楽しいことがたくさんできるはずだと思いますよ。
田口
うん。いくつになっても楽しむ権利はあるし、楽しもうとする義務もあると思います。諦めない、歳をとって動くのが辛いとか、車いすだからとか、麻痺があるからとか、諦めないこと。この10年間で、その人にとっての幸せとか喜びも体験してきたよね。「えっ!行けちゃうの?」車いすでしか無理と言っていた人が階段を上っていったり、驚かされたこともなんどもあったよね。(笑)

カレア座談会
田口
今年の年頭、私から皆さんにお話ししたテーマ 「みんなの暮らし、新時代」。 それはまさに、ふたりが話してくれた社会制度や構造が変えていくということ。
定年が65歳になったように例えば極端な話しかも知れないけど、高齢者は90歳からにしようとか時代とともに変わってゆくでしょう。 介護保険ももっと高齢になってからということもあるかも知れないけど、制度に頼らない、そういう意味で制度がガラッと変わる、これからどういう制度にするか、新時代に。逆算型の考え方をして行きたいよね。
日本という国は、 世界で1番年寄りが多くても、死ぬまで1番幸せな過ごしかたができる国だよと。 世界から日本の車、日本の船、日本の鉄が最高だと言われていたように、 住むこと、生きて行くことで日本が世界で1番だと言われるような国になってほしいな。 そうすれば、おのずと海外にもその流れが広がって行くだろうし。 カレアはその方向へ羽ばたいてゆきたいと思います。
矢口
そう。そうでないと。
佐藤
はい。
カレア座談会
田口
最後に私はただの「夢」という言葉は嫌いで叶える夢が好き。夢はつかむもの。逆算型で行きたいよね。我々も100歳を越えても元気、現役、3桁(ミケタ)越えてからもますます元気でありたい。たとえ届かなくても実現させるという自分のビジョンが大切かなと思います。右手が動かなくても左手だけでシングルプレーヤーとか、自分に限らずみんなが豊かな老後、歳をとることが楽しみになるようにしたいな。安心してそんな生活ができている世界が良いな。ぜひよろしくお願いします。
矢口
そうですね。
佐藤
はい。 田口社長が以前話していたことですが、 介護と言われているこれらのことを、 「子どもたちが憧れる職業にしたい」ということも、 カレアの大事な思いですね。
田口
はい! あらためて話すと、ふたりともいいこと言うなぁ。ありがとう。


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