65歳以上の「認知症」は2018年時点で7人に1人、2025年には5人に1人がなると推測されています。
その認知症の予防に効果があるとされているもののひとつが「脳トレ」です。
今や様々な脳トレ教材はさまざまなものが発売されていて気軽に楽しむことができます。
介護施設等で行われるレクリエーションでも人気です。
しかし、脳トレがなぜ認知症に効果があるとされているのか…と疑問に思う方もいるのではないのでしょうか?
今回は脳トレと認知症の関係性と9月12日・13日に福岡市中央区で開催される講座のご案内とご紹介します。
高齢者の認知症とフレイルによる負のスパイラル
「認知症」とは、認知障害の一種であり、加齢とともに誰もが認知症になる可能性があります。
認知症の特徴は、忘れたという自覚がなく時間や人、場所の認識ができなくなることです。
認知症予防、とくにアルツハイマーの予防には、フレイルによる「負のスパイラル現象からの防止」という視点が重要です。
フレイルの定義・概念
フレイルとは、高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態のことである。
筋力の低下により動作の俊敏性が失われて転倒しやすくなるような身体的問題のみならず、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題をも含む概念である。
引用元:国立長寿医療研究センター 理事長 荒井秀典・老年内科医師 西原恵司(監修)「健康長寿社会におけるフレイルの考え方とその意義」
負のスパイラルに陥らないために必要な認知症予防
フレイルを有すると認知機能が低下しやすく、認知症を発症するリスクが高くなることが報告されています。
フレイルによる負のスパイラルに現象に陥らないために必要なのが、認知症の予防や進行抑制の対策です。
その認知症の対策が「適度な運動」と「睡眠」、それから「脳トレ」などです。
日々の生活の習慣に「適度な運動」や「脳トレ」を取り入れ、しっかり睡眠をとることで認知症予防に効果があるとされています。
【2020年9月12日】認知症予防脳トレ士養成講座のご案内
講座内容
- フレイルと認知症予防
【講師】田中喜代次(筑波大学名誉教授 教育学博士) - 認知症予防の基本は「報酬系の活性化」
【講師】小貫 榮一(脳科学編集者・NPO代表) - 脳トレ教材の「選び方&活用の仕方」
【講師】田口 善彦(通所介護カレア代表・脳トレ教材発行者) - ロコモ・認知症予防のエクササイズ
【講師】横山 有里(健康運動指導士)
日 時:2020年9月12日(土)11:00~16:30(ランチ休憩あり)
会 場:アクロス福岡会議室
西鉄福岡天神駅から徒歩10分
地下鉄空港線天神駅から徒歩5分(16番出口直結)
地下鉄七隈線天神南駅から徒歩7分(5番出口)
住 所:福岡県福岡市中央区天神1丁目1番地1号
電 話:092-725-9111
定 員:15名(コロナウイルスの状況により縮小する場合があります)
費 用:18,000円(「認知症予防脳トレ士」認定証を希望されない方は13,000円)
【費用のお振込先】
みずほ銀行 中野北口支店
(普)1824401 NPO法人 こころとからだの介護予防協会
【2020年9月13日】認知症予防脳トレ実践講座のご案内
講座内容
- 新たな収入源? 「保険外サービス」
- 認知機能の程度に合わせた認知症予防脳トレ
- 脳トレコンテンツのつくり方実践
- 「楽しい」「コミュニケーション」実践 【講師】小貫 榮一(脳科学編集者・NPO代表)
【講師】田口 善彦(通所介護カレア代表・脳トレ教材発行者)
日 時:2020年9月13日(日)11:00~16:30(ランチ休憩あり)
会 場:アクロス福岡会議室 ※マップは上記をご覧ください。
住 所:福岡県福岡市中央区天神1丁目1番地1号
電 話:092-725-9111
定 員:15名(コロナウイルスの状況により縮小する場合があります)
費 用:10,000円(修了証を希望されない方は8,000円)
【費用のお振込先】
みずほ銀行 中野北口支店
(普)1824401 NPO法人 こころとからだの介護予防協会
※9月12日「認知症予防脳トレ士養成講座」・9月13日「認知症予防脳トレ実践講座」は同会場で開催いたします。
なお、両講座は独立していますので、それぞれお申し込みください。
お申し込み方法
- お名前
- ご住所
- お電話番号
- メールアドレス
- 認定証・修了証をご希望されるかどうか
メール:e-box@sf7.so-net.ne.jp
お電話:090-3696-2142
「NPO法人こころとからだの介護予防協会(小貫)」
「脳トレ」の高齢者の認知症の予防・進行抑制への効果
認知症に良いとされる脳トレが高齢者の認知症の予防・進行抑制に効果があるとされているのは、考えるという脳の機能を使い、脳を刺激するからです。
脳トレで脳を刺激すると血液・酸素・糖などが脳へと運ばれます。すると血流が良い状態を保つことができ、脳の機能低下を防いでくれているのです。
そこで【カレア】では、筑波大学名誉教授の田中喜代次先生と開発した「脳トレ絵カード」をおすすめしています。
高齢者の認知症予防に「脳トレ絵カード」
「脳トレ絵カード」とは、高齢者の方やサポートを要するお子さま向けに頭の体操のために開発された脳トレ教材です。
「脳トレ絵カード」は現場で活躍している脳トレ士や介護士、看護師がアイデアを出し合い、現場の声を取り入れ、試行錯誤を重ねた結果、完成までに半年間を要し誕生しました。
「脳トレ絵カード」の最大の特徴は、遊び方が無限大∞であることです。
しりとり、ことわざゲーム、買い物、仲間さがし、料金計算などのほか、マニュアルにない遊びを考えることもできます。
脳トレは楽しく行うことが大切です。無理に行うことは逆にストレスにつながります。
その点「脳トレ絵カード」は遊び方が自由な分、好きなゲームを見つけることも可能です。
またカードをつかんだりするので指先の運動にもなります。
「脳トレ絵カード」で脳を刺激し、高齢者の認知症予防の習慣にしませんか?
まとめ
今回は福岡市中央区で開催する「認知症予防脳トレ士養成講座」(9月12日)と「認知症予防脳トレ実践講座」(9月13日)のご案内や脳トレと認知症の関係性をご紹介しました。
脳トレは脳を刺激し、脳の健康を保つという意味で、認知症の予防や進行抑制に効果があります。脳トレを習慣化することが高齢者の認知症にとって大切です。
講座では脳トレと認知症について、さらに詳しく講演いたします。
また、2020年8月30日に東京都中野区で「脳トレ絵カード」の教材を活用したセミナーも開催いたします。
>>【2020年8月30日】脳トレ教材活用セミナー開催のご案内はこちらから
また、講演にあたり、コロナ対策を万全に行っております。
最大15名という少人数制にはなりますが、皆様のご来場お待ちしております。